Zune HDを入手できたので、まずはファーストインプレッション。
Zune HDは、2009年9月15日に米国で発売されたZuneシリーズの最新モデル。
Zune HDの主な特徴は、以下の通りです。
・NVIDIA Tegraプラットフォーム採用
・有機ELタッチパネル
・動画配信サービスをXbox Live Marketplaceに統合
現時点(2009/11/02)では、videos(動画)は、PCで動作するZune Softwareでは表示されますが、Zune HD本体のZune Marketplaceのメニューには表示されません。
・別売りのドッキングステーションで最高720p解像度の動画をHDMI出力可能
・携帯端末としては初めてデジタルラジオのHD Radioを受信可能
タッチパネル、HD品質(720pのプログレッシブハイビジョンまで)の動画再生に対応しているのというのが一応、最大の売りなんですかね。
Zuneは、Microsoftが2006年11月14日に米国で発売したデジタルミュージックプレイヤーで初代Zune 30が発売されてから3年弱の歴史があります。
Zuneは、米国とカナダのみでしか発売されていないということもあり、日本での知名度は皆無に等しい?のではないかと思いますが、米国内では10%前後のシェアを持っていて、iPodに次ぐ第2位なのだそうです。(Wikipediaより)
さて、Zune HDの使用感ですが、実際に使ってみると、iPod touch 2Gの完成度に比べるとまだまだだなぁと感じるところが沢山あります。
<良い点>
・本体はかなり小さくて軽い。
・電池の持ちは悪くない。
バッテリーがまだ新しいから?かもしれませんが、iPod touch 2Gと大して変わらないような気がします。
・音質と動画の再生品質が良い。
iPod touch 2Gより遙かに良いと思います。
・ラジオは音質が良く意外と便利。
・Webブラウザが使える。
動作は比較的高速で、iPod touchのSafari並とは言えませんが、そこそこ使えます。日本語表示が怪しいですが表示できるページもあります。googleの日本語ページは文字化けしてダメっぽいです。
・Wi-Fi経由でPCと同期できる。
iPod touchでも提供されていない機能だと思いますが、Zune HDでは、PCで動作するZune Softwareと音楽、ビデオなどのデータを同期できるWireless Syncという機能があります。
一度、Zune HD本体の設定を済ませてしまえば、充電時以外はPCと専用ケーブルで接続する必要がなくなるのでとてもスマートです。
Windows Mobileでも似たようなコンセプトのリモート同期機能がかつてサポートされていましたが、ActiveSync 4.xで削除されてしまいました。
<悪い点>
・PCとZune HDを接続するには専用ケーブルが必要。
使い勝手は悪くないのですが、コネクタが独自形状の専用ケーブルを日本で入手するのは至難の業かと。
・有機ELタッチパネルは、屋外ではとても視認性が悪く、天気が良い日だと、最大輝度にしても画面がほとんど見えない。
・付属のヘッドフォンに左、右(L, R)の表記がない。
・UIはかなり独創的。
説明しにくいのですが、テキストベースのUIで、Windowsのスタートメニューだけがあるようなイメージです。
これは好みが激しく分かれるのではないでしょうか。
Zune HDより前のZuneのUIがどうなっていたのかはわかりませんが、iPod touchのように大量のアプリを駆使するような使い方は想定していないのかもしれません。
それと、微妙に日本語表示に対応していたりします。もちろん日本語入力はできません。が、残念なことに、中国語フォントが混じっていたりします。
・Zune Marketplaceは、基本、米国(、カナダも?)でしか使えない、音楽、ビデオ、アプリ、どれをとってもコンテンツの数が少なく、数えるほどしかない。
魅力的と思えるコンテンツは皆無の状態。iTunes Store, App Storeとは比較にならないです。
Zune HDからZune Marketplaceにアクセスするとしょっぱなからこんな感じです。女性ユーザなど多くのユーザが引いてしまうのではないでしょうか?

ところで誰なんでしょうか?
MUSIC(音楽)。
こちらは有料です。
比較的古い名曲が多いのでしょうか?
カーペンターズ等、名曲を取り揃えていたりするのですが、古い名曲の類は皆さん既にCDを持っていたりすると思うので、今更わざわざ買うでしょうか?
決済方法は、クレジットカード、Zune PassというiTunes Card相当のプリペイドカードのような決済手段が用意されています。ですが、日本で作ったクレジットカードは使用できないそうです。
それと、Zuneのサイト(http://www.zune.com/)はMicrosoftワールドなので、IE8でアクセスした方が無難です。
ですが、Zune Pass購入サイト(Zune Store)にアクセスすると拒否されてしまいます。

IPアドレスで拒否している旨が表示されますが、Windows 7 Ultimate 32bit 日本語版であれば、コントロールパネルの「地域と言語」で、「場所」のタブの項目を「米国」に変更する(それ以外は変更する必要はありません)ことで、一応、Zune Storeにログインできるようになります。
ただし、この先Zune Passが購入できるかはわかりません。怖いのでやっていませんが、IPアドレスや住所、クレジットカードの関係でダメかもしれません。
APPS(アプリ)。
使用できるアプリは9個。すべてマイクロソフト製。(棒)
CALCULATOR(電卓アプリ)
CHESS(ボードゲーム)
GOO SPLAT(アクションゲーム)
HEXIC(パズルゲーム)
SHELL GAME… OF THE FUTURE!(アクションゲーム)
SPACE BATTLE 2(アクションゲーム)
SUDOKU(パズルゲーム)
TEXAS HOLD’EM(カードゲーム)
WEATHER(msn weather)
ちなみに一番シンプルなアプリだと思われる電卓アプリを起動するのに手元のストップウォッチで計ったところ、毎回9秒かかります。iPod touch, Androidと比較してもかなり遅いです。
無料アプリなのですが、一応カートに入れて、購入手続きを踏んでからダウンロード、インストールとなります。
ちょっと驚いたのは、複数のアプリをカートに入れてダウンロードを実行すると並行してダウンロードが行われます。Android Marketもこんな感じでしたっけ?App Storeは確か違ったような。
・YouTubeなどGoogleのサービスに全く対応していない。
Microsoftの製品なので仕方がないのかもしれませんが、YouTubeが使えないというだけで大幅に魅力がダウンしてしまっています。
いちいちYouTubeから動画データをダウンロードしてきて再生できる形式に変換してZune HDに同期してようやく見られるようになるなんて今時不便すぎます。
・Zune softwareが非常に癖が強く、動作環境がかなり限定的。
Zuneには、iTunesに相当するZune SoftwareというWindows上で動作する独自の同期ソフトウェアがあります。
Zune HDは、Zune Softwareでアクティベーション(Zune HDのファームウェアの更新)を行わない限り、iPod touch 2G同様、全く使用することができません。
なので、Zune Softwareが動かないことには、Zune HDが高価なレンガ、文鎮になってしまうのです。
Zuneは発売されて3年弱の歴史があるわけですが、Microsoftにしてはあるまじきことなんじゃないでしょうか。
米国のユーザで、英語版のWindows XP, Windows Vista, Windows 7を使っている場合でも、Zune Softwareが正常に動作しない場合があるようで、Microsoftには一刻も早くZune Softwareの品質を改善して頂きたいと思います。
逆に考えると、他社のOSであるWindows向けにiTunesを提供しているAppleはかなり頑張っていると思います。初期はいろいろ問題ありましたけど、バージョンアップする毎にいろいろ改善してますよね。
ということで、次回は、Zune Softwareのインストール、Zune HDのアクティベーション(Zune HDのファームウェアのアップデート)についてです。